武漢の民俗-武漢における正月の飲食習慣

    2013-06-07

  旧暦における一年最後の日は「過年」と呼ばれ、武漢市民にとって、これ上のない重要な祝日だ。この日、家族全員が一堂に集まり、贅沢な一家団欒の食事を楽しむ。武漢の習慣では、団らんの食事に3全の料理(鶏一羽、魚一匹、鴨一羽)、3種類の糕(魚糕、肉糕、年糕)と3種類の団子(魚肉団子、肉団子、レンコン団子)が必須だ。最近では、食卓の真ん中に火鍋を置くようになり、アツアツの火鍋は祝日の雰囲気を強くさせた。食事は普通夕方から始まるが、夜になってから始まる家庭もある。伝統を重んじる家庭は、まず祖先を食事に誘うため御碗とお箸を用意する儀式などをして、祖先を祀ってから、食事を始まろうとしている。また、来年に余りがあるよう祈るため、魚料理は食べないことになっている。

  旧暦の1月15日は元宵節だ。各家は揚げ春巻きを作る。夜には、糯米粉と小豆餡で作った湯団子を食べる。新しい一年で物事が順調に運びますようにという願いも込められている。春節の期間中に、油と砂糖で揚げた年糕も食べる。新しい一年に楽しい生活を送り、出世できるようにと願っている。

  旧暦の三月三日、武漢市民は家を出て遠足を楽しむ。ナズナ(地物の山菜)は視力の改善と頭痛の治療によいため、それを使って卵と煮込んで食べる。

  旧暦の五月五日は端午節だ。武漢市民は塩卵とちまき(笹や葦の葉でピラミッド状に包んだ糯米団子)を食べたり、菖蒲雄黄酒を飲んだり、緑豆餻(リョクトウの粉で作った菓子)、杏仁豆腐、八宝粥(マメみそ、ハスの実、果物の砂糖漬けなどで作ったお粥))、氷砂糖蓮の実スープ、米発糕(地元の米蒸しケーキ)など、暑い夏にいい食べ物を贈ったりする。

  旧暦の八月十五日は中秋節だ。武漢市民は月の下で月餅を食べながら月見をする。九月九日は重陽節だ。その日、武漢市民は菊花の酒を飲んだり、蜂蜜付きのレンコン、ジャガイモドーナツとモクセイ糍粑を食べる。

  武漢の冬は非常に寒い。体にエネルギーを与えるため、また、健康状態を改善するために、武漢市民は牛肉、羊肉、犬肉を食べるほか、スープを煮込む習慣もある、。ほとんどの家庭に陶器で作った入れ物がある。武漢市民はよく煮込んだスープでお客さんをもてなしている。スープの主材料は排骨、鶏肉、鴨肉と牛肉などで、調味料は主に大根、レンコン、昆布とシイタケなどがある。

  旧暦の十二月に、武漢市民は魚や肉を塩漬けにしておく習慣がある。中国ベーコンと菜薹の炒めは武漢市民が寒い冬によく食べる家庭料理のひとつである。

  旧暦の十二月八日、武漢市民は、糯米、アズキや雑穀などでお粥を作って食べる。それを臘八粥と呼んでいる。